診療について

歯ぎしり・食いしばり・いびき・睡眠時無呼吸症候群

歯ぎしり・食いしばり

通常、硬い食べ物を咬むときの力は5~7kgといわれています。ところが、夜中にギシギシと歯ぎしりをしているときの力は50~60kgにもなり、自分の体重と同じくらいの力が歯にかかっていることになります。日中、知らず知らずのうちに食いしばりをしている場合も同様です。
このように歯ぎしりや食いしばりをしてしまう方は、普段、昼間でも無意識に歯と歯を合わせ、舌を上顎にピッタリ押し付けている癖があります(TCH=Tooth Contact Habit)。

このように大きな力を歯にかけつづけると、


咬みしめているかのセルフチェック

ぜひお口の中を見てみてください。

  1. 舌の横の先に凹み(歯に押し付けた跡)がある。
  2. 下あごの内側に丸く出っぱった硬い隆起がある。
  3. 頬の内側に横に線がある。
  4. 朝起きたときに顎が疲れている。
  5. 夜、歯が抜ける夢、硬いものを食べる夢をみることがある。

ひとつでも当てはまることがあれば、あなたは咬みしめ常習犯です!いびきをかいていても、同時に咬みしめている場合もありますので、要注意です。睡眠時無呼吸症候群につながることもあります。


治療・対策

口を軽く開いてゆっくり息を吐き切ります。そして上下の唇を軽く合わせます。この状態がリラックスポジションです。

夜は自分の意志ではどうにもなりません。このような時はナイトガード(写真)を作ります。ナイトガードは、上顎または下顎にかぶせるだけですので違和感はほとんどありません。また、これを使用することによって睡眠の質が上がり、ぐっすり眠れるようになる方もいらっしゃいます。

ナイトガード
オーダーメイドで違和感はほとんどありません。

医院

咬み合わせの治療をし、歯やあごへの負担を減らします。

いびき・睡眠時無呼吸症候群

寝ている間に舌がノドの奥に下がり、気道を塞ぐと、いびきが生じます。さらに、これが進んで呼吸が止まってしまうことを、睡眠時無呼吸症候群といいます。長いと1分以上も呼吸が止まった状態が続く方もいます。すると、良質の睡眠がとれず昼間眠くなったり、心臓血流への負担が大きくなったりと、全身への影響も計り知れません。
最近では呼吸補助装置(CPAP)を使うことも多くなりましたが、これは装置が大きいので旅行などには持っていけません。
当院では簡単に装着でき、持ち運びもできるマウスピース型の装置をお作りしています。軽症の方でも、CPAPを使う前に試されることをおすすめしております。
さらに、内科(睡眠外来)と提携した治療もしております。

持ち運びも簡単なマウスピース型の装置