診療について

歯周病治療

歯の汚れを取るだけでは歯周病は治りません。
全身状態も考慮した治療が必要です。

歯周病と全身について

歯周病はお口の中だけの病気と考えられてきました。しかし近年、歯周病と全身の健康が深く関わっていることが報告されています。例えば心疾患や動脈硬化、糖尿病、認知症などと歯周病は相互に悪影響を与えると言われています。また、タバコは歯周病を悪化させ、治療の効果を低下させることがわかっています。
つまり、歯周病の治療をすることで、全身の健康状態もよくすることができるのです。

かみ合わせも考慮した治療

少し詳しくなりますが下の式をみてください。
歯周病のリスク=(歯にかかる過度な負担)×(汚れ)/(全身の健康状態)
という式で成り立っていると考えています。

体のパワーというのは上記のように全身にかかわることです。例えば、
Aさん=(歯にかかる過度な負担=1)×(汚れ=100)/(全身の健康状態=1)

Bさん=(歯にかかる過度な負担=100)×(汚れ=1)/(全身の健康状態=1)
とすると、AさんとBさんのリスクは100となって同じです。お口の中の汚れの多いAさんと、汚れの少ないBさんの歯周病のリスクは同じなのです。
汚れだけでなく、歯にかかる過度な負担を減らすことが歯周病の改善につながります。


専任衛生士による独自のクリーニングシステム

歯科医院に行くとブラッシング指導を受けると思います。衛生士さんに「まだまだこの汚れが取れていませんよ。もっと頑張りましょうね」と厳しく言われた経験があると思います。そして、多くの方は挫折してしまったことでしょう!
当院では患者様に厳しいことは言いません。「無理しなくてもいいですよ!ほどほどでいいんです。できる範囲でやりましょう。」と申し上げています。その代わり、プロフェショナルである衛生士が、お口の状態のチェックと完璧なクリーニングを行います。 ご自身の無理のないホームクリーニング+衛生士によるチェック&ケアで歯周病を改善していきます。


歯周病に対する治療方法
  1. 歯周組織検査(歯周ポケットや歯垢・歯石付着状態の検査等)、 レントゲン検査、細菌検査、咬み合わせ検査、口腔年齢測定、口臭チェック
  2. 担当の歯科衛生士による専門の器具を使った歯垢・歯石の除去、 同時に正しいブラッシングなどホームケアの指導もします。
    さらに、患者様のお口にあった歯ブラシを選び、現状と改善方法のレポートをお渡ししています。
  3. 再度、歯周組織検査・口腔年齢測定を行い、どれくらい治ったのかを確認します。
  4. 必要に応じて歯茎のさらに奥の歯垢の除去、 顎の骨を増やす再生治療など歯周外科処置を行います。
  5. お口の環境を良好に維持するための予防処置に移行します。